ATEM Mini ProをZoomと接続して使う方法を解説
ここが知りたい
ZoomでATEM Mini Proを使う方法は?
具体的な接続例が知りたい!
ここでは、 ZoomのウェビナーでATEM Mini Proを使おうとしている方に向けて、 「ZoomでATEM Mini Proを使う方法」と 「配信機器との接続例」を解説しています。
「パソコン、カメラ、マイクはどのように接続する?」 「接続して配信するまでの流れは?」 と、初心者が疑問に思うことをピックアップして解説しています。
あなたの情報収集のお手伝いができれば幸いです。
目次
- ATEM Mini ProはZoomに正式対応している?
- ZoomとATEM Mini Proの接続例
- 配信までのステップ
- Zoomパソコンに接続
- カメラとパソコン画面の映像を接続
- マイクの接続
- ZoomでATEM Mini Proを認識
- 出力映像の切り替え
- ZoomでATEM Mini Proを使ってみての感想
- ATEM Mini Pro以外のスイッチャー
- まとめ
ATEM Mini ProはZoomに正式対応している?
ATEM Mini Proを使って、 Zoom配信をする方も少なくありませんが、 そもそもATEM Mini ProはZoomに対応しているのか? 気になるところです。
結論から言うと、 ATEM Mini ProはZoomに対応しています。
これは、 メーカーであるBlackmagic Designの公式ホームページにも掲載されています。
例えば、ATEM Mini Proのユーザーマニュアルには、 Zoomでの接続方法が載っています。
ATEM Mini Installation and Operation Manual・Blackmagic Design公式
ATEM Mini Proは、 YouTube、Zoom、Teams、Skypeといったサービスを使った 中小規模の配信をターゲットに作られた製品です。
世界的にユーザー数の多いZoomは、 おそらくこれからもサポートされ続けるのではないかと感じています。
ZoomとATEM Mini Proの接続例
私たちが運用している配信機器の構成は、下の図のとおりです。
私たちのウェビナーは、複数人で担当を決めて配信をしています。 カメラに映る司会者と発表者の二人と、 裏方でひとり、配信パソコンとATEM Mini Proを操作しています。
カメラの前でしゃべる人が二人いるので、マイクは2本用意しています。 ATEM Mini Proは音声入力が2つあるので、 別途音声ミキサーは追加していません。
ATEM Mini Proの音声入力は、 端子が3.5mmステレオミニジャックなので、 適宜、マイクの入力端子を変換して使っています。
映像入力は、 「カメラ映像」と「パソコン画面」を入力しています。 映像はすべてHDMIケーブルで接続しています。
これら入力された音声と映像を統合して、 Zoomが入っている配信用パソコンに接続します。 ATEM Mini Proと配信パソコン間は、USB-Cケーブルで接続します。
しっかり音声と映像が統合されていれば、 Zoomで認識して読込んでくれます。
Zoomでは、WEBカメラの信号として認識して読込んでくれる仕組みです。
このシステム構成を使って、 配信までの流れをもう少し詳しく説明していきます。
配信までのステップ
ATEM Mini Proを使った配信までの流れとしては、 主に次のステップを踏みながら進めます。
- Zoomパソコンに接続
- カメラ、パソコン画面の映像を接続
- マイクの接続
- ZoomでATEM Mini Proを認識
- 映像出力を切り替えて動作確認
まずは、 Zoomが入っている配信用パソコンにATEM Mini Proを接続します。
続いて、 ビデオカメラとパソコンを それぞれATEM Mini Proの映像入力の端子に接続します。
マイクをATEM Mini Proの音声入力端子に接続します。 マイクは2本まで接続可能です。
配信用パソコンでZoomを起ち上げ、 ATEM Mini Proから出力される映像と音声を認識させます。 映像と音声は、Zoomで指定します。
ZoomでATEM Mini Proが認識されたら、 じっさいにATEM Mini Proのボタンを操作してみて、 映像が切り替わるかどうかを確認します。
この流れで接続していきます。 各ステップについて、 もう少し詳しく説明していきます。
Zoomパソコンに接続
ATEM Mini Proで処理された映像と音声データを 配信用のZoomパソコンで受け取るために接続します。
ATEM Mini Proの背面にある「USB OUT」にUSB-Cケーブルを接続して、 もう一方をパソコンに接続します。
「USB OUT」のとなりに「HDMI OUT」という端子もありますが、 こちらをHDMIケーブルでパソコンに接続しても問題ありません。
ただ、HDMI OUTは基本的に、 モニタリングのための出力で使います。 モニターと接続することで出力映像の確認ができるような仕組みになっています。
私たちは出力映像をZoom画面上で確認することが多いので、 こちらのHDMI OUTは使っていません。
カメラとパソコン画面の映像を接続
映像入力は、 ATEM Mini Pro背面にある「1」「2」「3」「4」と書かれた HDMI端子に接続します。 映像入力は最大で4つまで可能です。
カメラ映像とパソコン画面映像の2つを入力する場合は、 「1」「2」のHDMI端子に接続します。
映像入力と言いましたが、 音声データも一緒に取り込むことができます。 例えば、カメラにマイクが搭載されていれば、 映像と音声の両方を取り込むことができます。
パソコン画面の映像も同じで、 パソコンで音声付き動画を流した場合は、 その音声データも一緒に取り込むことができます。
さて、ATEM Mini Proの操作ですが、 例えば、「1」に接続した映像を出力映像としたい場合は、 ATEM Mini Pro上面にある白いボタン「1」を押します。
また、入力の「1」に対しては、 下の画像の赤で囲った部分のボタンが有効になります。 ON、OFF、▲、▼を操作することで、 音声に対しての操作ができます。OFFを選ぶと消音になります。 ▲、▼は音量の調整ができます。
マイクの接続
続いてマイクの接続です。
マイクの音声入力は、 ATEM Mini Proの背面にある「MIC1」「MIC2」と書かれている ステレオミニジャックの端子に接続します。
一般的なアナログマイクの端子は、 XLR端子が多いので、そのままでは接続できません。 XLR端子からステレオミニジャックに変換するアダプターを使って接続します。 ステレオミニジャックとは3.5mmミニプラグのことを指します。
ATEM Mini Proの上面の左上にあるボタンで マイクの音量調整、ミュートができます。 下の画像の赤で囲まれた部分が操作ボタンです。
「ON」、「OFF」ボタンでミュート、ミュート解除ができます。 上矢印「▲」と下矢印「▼」ボタンを押すことで、 音量調整できます。
ZoomでATEM Mini Proを認識
ATEM Mini Proのハードウェアの接続が終わったので、 ここでZoomでATEM Mini Proを認識させて 映像と音声を取り込みます。
ZoomでATEM Mini Proの映像と音声データを認識されるには、 Zoomの設定画面から指定します。
まず、画面右上の「設定」アイコンボタンを押します。
リストの中から「ビデオ」を選び、 「カメラ」の項目で”Blackmagic Design”を選びます。
次は、マイクの音声です。
同じく「設定」のリストの中の「オーディオ」を選びます。
「マイク」の項目があるので、 ここで”Blackmagic Design”を選びます。
出力映像の切り替え
ZoomとATEM Mini Proの接続ができたところで、 画面切り替えができるか確認します。
ATEM Mini Proはスイッチャーなので、 ボタンを押すことで出力する映像を簡単に切り替えることができます。
操作方法は簡単です。 ATEM Mini Proの上面にある「1」「2」「3」「4」と書かれた 大きな白いボタンを押して、出力する映像を切り替えます。
上記で説明した私たちの接続例では、 「1」と「2」の2つの入力しか接続していませんので、 いずれかのボタンを押して出力映像を切り替えます。
ATEM Mini Proのボタンを押して Zoomの配信画面で映像が切り替われば正常に動いています。
ウェビナーやライブ配信のときには、 このボタンを押して配信画面を変える担当がいると、 スムーズに進行が進みます。
初めてウェビナーをするときは、 とても緊張してしまいますが、 何度も回数を重ねるうちに慣れてきます。
ZoomでATEM Mini Proを使ってみての感想
私たちのウェビナーは、 主にTeamsを使って開催していますが、 自社主催以外のウェビナーでは、Zoomが指定されることも少なくありません。
例えば、オンラインで行われる学会での企業プレゼン枠では、 Zoomが指定されることが多いです。 このような背景からもZoomでATEM Mini Proが使えるようになれば、 他とは一味違う見せ方ができるので、 使い方を覚えておくのは、とても有効です。
さて、 ZoomでATEM Mini Proを使ってみての感想ですが、 「ATEM Mini Proは配信機器としてコストパフォーマンスが高い」 の一言に尽きます。
コスパが高い理由としては、 「Zoomウェビナー配信に必要な機能がひとつの機器に集約されているから」 でしょう。
例えば、 ウェビナーでマイクを2本使う場合、 一般的には音声ミキサーを使用して、音声を統合する必要があります。 しかし、ATEM Mini Proでは、2本までマイクが接続できるため、 余計な機器を購入する必要がありません。
「映像の切り替え」と「音声ミキサー」がひとつの機器でできるのは、 ATEM Mini Proの大きなメリットと言えるでしょう。
また、 ATEM Mini Proを使うことで、 配信時にパソコンを負担を少なくできることも気に入っています。
ATEM Mini Proは、 パソコンのソフトウェアで処理する機能を ATEM Mini Proのハードウェア内部で処理するため、 パソコンの負担が少なくなります。
これは、パソコンのスペックがそこまで高くなくても、 かなり快適に配信ができることを意味しています。
例えば、 配信の出力映像でピクチャーインピクチャーという機能があります。 メイン画像の端のほうに、ワイプでもうひとつ映像を入れる機能です。 例としては、下の画像のように、プレゼン画面の端に カメラ映像を入れることがあります。
この機能を、パソコン内のソフトウェアで処理をすると、 そこそこ高いスペックのパソコンが必要になります。 しかし、ATEM Mini Proでは機器の内部で処理できるので、 パソコンスペックに依存しないのです。
こういう理由からも、 ATEM Mini Proは使い勝手がいいと感じています。
さて、メリットを挙げてきましたが、 デメリットもあります。
私が感じたデメリットは、「価格」です。
おおよそ5万円弱するため、 初めて配信機器を検討している人が見たら 「お!?」となる価格ではないでしょうか。
ただ、 安価なスイッチャーと音声ミキサーを購入しても おおよそ3~4万円程度かかります。 複数の配信機材を管理する手間と、 使い勝手を考慮すると、 ATEM Mini Proはかなりお得な機器ではないかと感じています。
ATEM Mini Proでできることは、 まだいくつかあります。 「ATEM Mini Proで何ができるか」について解説している記事もありますので、 興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。
ATEM Mini Pro以外のスイッチャー
ATEM Mini Pro以外にもスイッチャーはいくつかあります。
プロの制作現場でよく使われるのが、 「ローランド」のスイッチャーです。 ATEM Mini Proとよく比較されますが、どちらも一長一短です。
ローランドのスイッチャーの方が、 少し価格が高めになりますが、 直感的な操作ができるのがATEM Mini Proとの違いでしょう。
そのほかには、 価格は安くて配信に必要最低限の機能がついているものもあります。 I・O DATAが販売しているスイッチャーは、 価格をおさえて必要最低限の機能が付いています。
具体的な商品に関しては、 別のページでまとめています。 興味があれば、こちらも合わせて参考にしてください。
まとめ
「ZoomでATEM Mini Proを使う!接続例を解説」 についてのまとめです。
ATEM Mini ProはZoomに対応している。
ATEM Mini Proを接続してZoom配信するまでのステップは、 「Zoomパソコン接続」 「映像入力の接続」 「マイクの接続」 「Zoomの映像音声入力設定」 「出力映像切り替えの動作確認」 がある。
ATEM Mini Proを使ってみての所感は、 ATEM Mini Proは、スイッチャーとしては初期投資がかかるが、 音声ミキサー機能が付いていることと、使い勝手の良さがコスパに優れていると感じている。