ZoomでATEM Mini Proを使う!

ZoomでATEM Mini Proを使う方法と接続例

atem mini pro

私たちは会社でオンラインセミナーを定期的に開催するようになって、 その機材としてATEM Mini Proを使っています。

通常は、マイクロソフトのTeamsとATEM Mini Proを使ってオンラインセミナーをしています。 しかし、Zoomではないとオンラインセミナーを開けないイベントがありまして、 Zoomも頻度は少ないですが使うようになりました。

ちなみに、TeamsとATEM Mini proの配信例については こちらのページでまとめています。

TeamsでATEM Mini Proを使う方法と接続例

日本ではZoomがかなり使われていて、 巷で行われるオンラインイベントでは、 Zoomの使用が前提になっていることもあります。

例えば今回私たちも、オンライン学会での企業枠でオンラインセミナーをすることになり、 Zoomを使ったわけですね。

ZoomとATEM Mini Proを使ってオンラインセミナーを開催するうちに、 色々とノウハウも付いてきたので、 それを発信しようと思って記事にしてみました。

というわけで、 ZoomでATEM Mini Proを使う時の方法や、 どんな機能が便利か?を紹介していきたいと思います。

目次

ZoomでATEM Mini Proを使う最大のメリットとデメリット

ATEM Mini Proを使うメリットデメリットを挙げると いくつかあります。 ただ、機材導入の段階で検討する時に 最もメリットとなることと最もデメリットになることは、 これではないでしょうか?

最大のデメリット

  • 価格が高いこと

ATEM Mini Proを使う最大のメリット

  • 多機能なためコストパフォーマンスに優れていること

デメリットとメリットで相反することを言っているようですが、 ATEM Mini Proを使ったことがない状態で初めて価格を見るので、 見た瞬間に「え!高っ…」って思うわけです。

ちなみに、アマゾンで大体5万円強で販売されています。 ちょっと前までは、7万円くらいしていました。 販売数が多いのか、価格改定してくれたのですよね。

それでもやっぱり、初期導入時にこの価格を見ると気が引けてしまいます。 費用対効果どれくらいあるかわかりませんからね。

しかし、使ってみると色々な機能を複合的に兼ね備えていることがわかるので、 しばらく使っていると、「この機能でこの価格はお得だね!」と 思えるようになってきます。

特に注目したいのは、音声入力が2チャンネルあるところです。 通常、マイクを2本使う場合、音声ミキサーを別途用意しないといけませんが、 ATEM Mini Proはその機能も付いているのですね。 複合機みたいな感じでしょうか。

音声ミキサーも2万円くらいしますので、 それを考えるとコストパフォーマンスが高いな、と感じています。

そもそも、ATEM Mini ProはZoomに対応している?

ATEM Mini Proは、Zoomに対応しています。

これは、Blackmagic DesignのATEM Mini Proの公式ページに行けばわかります。 ここではマニュアルがダウンロードできますが、 そのマニュアルの中に 「ZoomでWEBカメラとしてATEM Mini Proを設定する方法」 が載っています。

ATEM Mini Pro ・Balckmagic Design公式ページ

ATEM Mini Pro自体が私たちのような、 企業で配信をしたい方向けに作られた製品と言ってもいいような 機能と手軽さなので、 有名どころのビデオ会議ソフトはしっかり対応していますよね。

Zoomが世界で使われ続ける限り、 ATEM Mini Proもサポートし続けるのではないでしょうか。

ZoomとATEM Mini Proの接続例

私たちが実際に運用しているシステム例がこんな感じです。 ZoomとATEM Mini Pro、それに接続されているのは、 撮影用のビデオカメラとマイク2本、そして発表用のパソコンです。

私たちのオンラインセミナーで カメラに映るのは、司会進行役と発表者の二人です。 そのためマイクのそれぞれ持っています。 裏方で配信役兼スイッチャーが一人います。

ZoomとATEMINIの接続図

映像はビデオカメラで撮ります。 ビデオカメラとATEM Mini Pro間は、HDMIケーブルで接続しています。

司会と発表者が持っているマイクは二本なので、 それぞれATEMI Mini Proに接続します。 ATEM Mini Proはオーディオ入力が2つあるので、 マイクをそのまま接続して音声を拾っています。

ちなみに音声の入力端子が3.5mmステレオミニジャックなので、 それ用のオーディオケーブルを用意して接続します。

音声は、ATEM Mini Pro側でデジタルに変換してくれるので、 別途音声ミキサーとか用意する必要はありません。 アナログマイクを用意して、ATEM Mini Proに接続するだけです。 つまり、ATEM Mini Proは音声ミキサー機能も含まれているということです。

ATEM Mini Pro側で色々と調整してくれるので、 もちろん、ホワンホワンというあの嫌な音…ハウリングもしません。 マイク二本使えるのは、本当に嬉しい。

あとは発表者のパソコンを、 ATEM Mini ProへHDMIケーブルで繋ぎます。

発表者の用意したプレゼン用のパワーポイント画面を 映像情報としてATEM Mini Proに入力するわけです。

マイク二本分の音声とカメラの映像、 発表者用のパソコン画面映像を束ねて、 配信用のパソコンへ出力します。

ATEM Mini Proの出力は、 USB-Cのケーブルから出しています。

配信用のパソコンでZoomが起動していて、 ATEM Mini Proから送られてくる映像と音声を受け取るわけですね。

ZoomでATEM Mini Proを認識させる

ZoomでATEM Mini Proを認識されるには、 Zoomの設定画面で映像と音声を指定する必要があります。

まず、画面右上の「設定」アイコンボタンを押します。

リストの中から「ビデオ」を選んで、 「カメラ」の項目で”Blackmagic Design”が選べるので、 それを選択します。

次は、マイクの音声です。

同じく「設定」のリストの中の「オーディオ」を選びます

「マイク」の項目があるので、 ここで”Blackmagic Design”を選んでやります。

これで準備OKです。

マイクはATEM Mini Proのどこに接続する?

atem mini pro mic接続

まずは、ATEM Mini Pro本体の上部にまとめて並べてある 入出力コネクタを見てください。

ここで画像の右端にある「MIC1」「MIC2」と書いてある ステレオミニジャックがマイクの入力部分になります。

ここにマイクを接続してやると、音声が入ってきます。

ここで、ATEM Min Proの操作ボタンが付いている表面の 左上にあるボタン群が、 音声の操作ボタンになります。

atem mini pro mic接続

ON、OFFでミュート、ミュート解除ができます。

上矢印「▲」と下矢印「▼」のボタンを押すことで 音量を上げたり下げたりすることができます。

意外にこれは便利ですよ。

ビデオカメラと発表社用パソコンの映像はATEM Mini Proのどこに接続する?

atem mini pro hdmi入力

ビデオカメラの映像と、 発表者用パソコンの画面映像は、 1、2と書いてあるHDMI端子に接続します。

最大4チャンネルまで映像を入力できます。 もちろん、HDMIなので音声も入れることができます。

ビデオカメラにマイクが付いていれば、 ビデオで拾った音声も入ってきます。

マイクが別途あるのでビデオカメラの音声を使いたくない場合は、 操作パネルでOFFボタンを押しておけば音声は入ってきません。

入力の「1」の操作は、 画像で言うと赤く囲った部分で行います。

atem mini pro

ON、OFF、▲、▼は、HDMIから入ってきた音声に対して操作します。

同様に、2のHDMIから入ってきた 発表者用パソコンの音声もこのボタン群で操作していきます。

配信用のZoomパソコンはATEM Mini Proのどこに接続する?

atem mini pro usb出力

はい、音声と映像を全部まとめたデータを出力する場所が、 この「USB OUT」と書かれた部分です。

端子はUSB-Cです。

このUSB OUTとZoomが起動しているパソコンをUSBケーブルで接続することで、 映像と音声すべてのデータが入ってくるわけです。

ちなみに、横にある「HDMI OUT」でも同じことができます。

裏方がATEM Mini Proのボタンを押して表示したい映像に切り替える

atem mini pro切替えボタン

入力と出力がすべて接続されたので、 ATEM Mini Proの表面にある「1」「2」「3」「4」 とデカデカと書かれたボタンを押すことで、 入力映像を切り替えることができます。

ちなみに今回の私たちのシステム例では、1と2しか使っていません。 入力を2チャンネルしか接続していません。 例えば、ビデオカメラ2台使う場合やパソコンをもう一台繋げる場合は、 入力端子に接続して、この数字ボタンで切り替えていきます。

この映像出力の切替えは、 オンラインセミナーのシナリオに沿って、 裏方の人がボタンをポチポチ押すわけですね。

これ、意外に緊張するんですよ。 慣れるまでは、その緊張感を結構味わいますよ。

というわけで、 まだまだ他にも使い方があるのですが、 そんなに複雑にすると、シナリオと違ったボタンを押してしまう場合があるので、 こんな程度の機能を使ってZoomオンラインセミナーを配信しております。

ATEM Mini Proの価格は?

価格は5万円強です。

オンラインセミナーで使うのであれば、 ATEM Mini pro一台で映像と音声を統合できるので コストパフォーマンスは高いと思います。

一般的には、マイクと映像を統合するには、 音声ミキサーを組み合わせないといけないので、 ATEM Mini Pro一台でそれを担えるのは、とてもメリットがあると感じています。

Blackmagic Design スイッチャー ATEM Mini Proの詳細はこちら

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